■彩泥ラスター　火星人

赤茶けた大地や火星人をモチーフに火星のカップを制作してみた。
正直、今回の創作は難しかった。単なる赤茶けた大地をモチーフにするのは芸がないからだ。そこで思いついたのが、あのタコのような三角頭の火星人だった。

■火星　【Mars】

地球の外側を回る4番目の惑星。自転が24時間や四季や大気があるなど、地球に似ていることから生命の存在が期待されている惑星。鉄分が豊富な大地が酸素を含む大気で酸化し赤茶けている。
様々な映画や物語でもしばしば舞台となり、宇宙人として登場する「火星人」は誰もが見たことがあるのでは。

■赤茶けた大地ｘ火星人の姿ｘ生命感＝？

色々と手を動かしながら赤茶色の土を動かしていくうちに、独自の裂を緩やかな丸に、かつ、部分的に膨らませて、その伸縮差で生命感を表現することに辿り着いた。
最近は慣れてきて、美しく伸びのある膨らみが表現できるようになってきた。いくつもの失敗を重ねた結果だが、このような、選択肢の少ない課題こそが、深く考え、工夫を凝らす事により、新たな景色に出逢わせてくれる。
自分としては今の段階では未だ完成度は低いが、自分の中にある新たな造形美に辿り着かせてくれた、可能性を開いてくれた、心躍った創作だった。